本日は、先日山梨県で行わせて頂きました、閑静な場所での外壁塗装工事が完工致しましたので、そちらのご紹介をさせて頂きます。
目次
コンゾランでの塗装工事 ブルー

前回のあらすじ コンゾランの特徴
コンゾランの主な特徴
- 水性ペイントで環境にやさしい: 屋内外で使用でき、学校や幼稚園、牧場など、人や動物が触れる可能性のある場所にも適しています。水性なので、取り扱いも比較的容易です。
- 造膜タイプ: 木材の表面に塗膜を形成することで木材を保護します。一般的な浸透タイプの木材保護塗料(キシラデコールなど)とは異なり、木目を残しつつも塗膜による鮮やかな発色が得られます。
- 抜群の耐久性:
- 柔軟な塗膜: 木材は温度や湿度によって伸縮しますが、コンゾランの塗膜は柔軟性に富むため、木材の伸縮に順応し、割れや剥がれが起こりにくいのが特徴です。
- 優れた通気性: 塗膜に良好な通気性があるため、木材内部の水分を水蒸気として逃がし、塗膜の中でムレが発生するのを防ぎ、木材の腐食や塗膜の劣化を抑えます。
- 高い密着性: 木材に対する塗膜の密着性が優れており、フクレ(塗膜が浮き上がること)が生じにくいです。
- 防腐・防カビ・防虫効果: 木材を腐朽菌、カビ、一部の木材害虫(ヒラタキクイムシなど)から保護する効果があります。ただし、シロアリやアリ、ハチなどは対象外です。
- 鮮やかなカラーバリエーション: ヨーロピアンカラーなど、豊富な色がラインナップされており、木材の雰囲気を大きく変えることができます。特に古材の改修にも適しており、明るく仕上げることが可能です。
- 改修に最適: 古い木材の塗り替えにおいて、木目を生かしつつ、濃い色から明るい色へ塗り替えることが可能です。
主な用途
コンゾラン 木部専用塗料
- 屋内外の木部全般:
- 下見板、羽目板、破風、戸袋、窓枠などの建築物の内外装木部。
- 神社や鳥居、橋の欄干。
- 洋風住宅やログハウスなどの木部。
- ラティス、プランター、トレリス、ガーデングッズ、ベンチ、フェンス、ウッドデッキ、パーゴラ、門扉、戸袋、窓格子、雨戸、鼻かくし、ルーバー、ガーデンファニチャー、ログ材、木橋の高欄、ドア、軒天、木柵など。
注意点: - 人が歩行する面や摩擦が生じる面(ウッドデッキの床面など)には、塗膜が剥がれる恐れがあるため使用できません。
- 磨き丸太のように塗装面が非常に平滑な場合、フクレ、ハガレが生じることがあります。
- 南洋材系堅木(イペ、チーク、ジャラ、ウリンなど)のような硬質材は、高密度で樹脂成分が密着しにくいため、早期に塗膜剥離が生じる可能性があります。必ず試し塗りを行ってください。
使用上の注意点
施工方法とは?使用上の注意点
- 下地処理: 塗装前に、木材表面の汚れ、油分、古い塗膜(ペンキ、ニス、ワックスなど)をサンダーや皮スキなどでしっかり取り除く必要があります。表面のヤニは塗料用シンナーなどで取り除きます。
- 希釈: 基本的に薄めずにそのまま使用しますが、塗料の粘度が高く塗りにくい場合は、3~5%の水で薄めることができます。薄めた場合はその日のうちに使い切るようにします。
- 攪拌: 使用前、また使用中もよく攪拌してください。
- 気象条件: 雨天の日、あるいは気温が5℃以下の時は塗装を避けてください。
- 乾燥時間: 気温や湿度で乾燥時間は長くなることがあります。
- 塗り重ね: 2~3回塗りが推奨されています。塗り重ねる前に、前の塗膜が完全に乾燥していることを確認してください。
- ヤニやシミの発生: コンゾランの塗膜には通気性があるため、木材から出る樹液(タンニン、ヤニなどの抽出成分)や注入された薬剤(難燃剤、防腐剤)が塗膜を通過し、汚れとして目立つことがあります。新築施工時は、ヤニやシミの汚れを中性洗剤やアルコールで拭き取ることが推奨されます。
- 下塗り剤: 木材の吸い込みが激しく、着色ムラや着色不足となる場合には、「キシラデコールコンゾラン下塗り剤」の使用が推奨されています。ただし、下塗り剤は単独で使用したり、コンゾランと混ぜて使用したりすると、耐候性が低下する可能性があるため注意が必要です。
- 加圧注入処理木材: 防腐、難燃、準不燃、不燃などの加圧注入処理木材や熱処理材への塗装は、薬剤の析出、塗料のはじき、塗膜の汚染や密着不良などの恐れがあるため避けるべきです。
- べとつき感: 塗膜の柔軟性、通気性、密着性に優れる反面、塗装後にべとつき感が残ることがあります。このため、デッキなどの床面や、塗装面同士が触れる箇所では接着することがあるため、注意が必要です。
コンゾランは、その耐久性と豊富なカラーバリエーションから、木材の美観を保ちながら長期間保護したい場合に適した塗料と言えます。

コンゾランの施工手順
2回塗りをすることで、以下の効果が期待できます。
- 十分な保護効果の確保: 1回塗りでは塗膜が薄く、十分な防腐・防カビ・防虫効果や耐久性が得られない可能性があります。2回塗ることで、塗膜の厚みが確保され、木材をよりしっかりと保護できます。
- 均一で美しい仕上がり: 1回塗りでは色ムラが出やすかったり、下地の木材の色が透けて見えすぎたりすることがあります。2回塗ることで、色がより鮮やかになり、ムラのない均一な仕上がりになります。特に、濃い色から明るい色へ塗り替える場合などは、2回塗りでしっかり発色させることが重要です。
- 塗膜の耐久性の向上: 塗膜の厚みが増すことで、紫外線や風雨に対する抵抗力が向上し、結果的に塗膜の寿命が延びます。
ただし、状況によっては3回塗りが推奨されるケースもあります。 - 吸い込みの激しい木材: 新しい木材や、特に乾燥している木材など、塗料の吸い込みが激しい場合は、1回目の塗料が木材に深く浸透しすぎてしまい、表面の塗膜が薄くなることがあります。この場合、3回目を塗ることで十分な塗膜を形成し、保護効果と美観を向上させることができます。
- より鮮やかな発色を求める場合: 特定の色(特に明るい色や淡い色)で、より鮮明な発色や隠蔽性(下地を隠す力)を求める場合は、3回塗りが効果的です。
- 経年劣化した木材の改修: 非常に古く、木材が傷んでいる場合などは、3回塗りでよりしっかりと保護する方が良い場合があります。
一般的な施工手順としては、以下のようになります。 - 下地処理: 木材表面の汚れ、油分、古い塗膜などを除去し、乾燥させる。
- 1回目塗装: コンゾランを均一に塗布する。
- 乾燥: 十分に乾燥させる。(メーカー推奨の乾燥時間を守る)
- 2回目塗装: 1回目と同様に、均一に塗布する。

素材にあった塗料を塗ることが大切
塗料は、塗装する素材(基材)の種類、使用される環境(屋内か屋外か、湿度が高いか、日光が当たるかなど)、そして最終的にどのような仕上がりや機能性を求めるかによって、最適なものが大きく異なります。
なぜ素材に合った塗料が大切なのか?
素材に合わない塗料を使用すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 密着不良・剥がれ:
- 木材に金属用塗料を塗っても密着が悪く、すぐに剥がれてしまうことがあります。
- 逆に、金属に木材用塗料を塗っても、防錆効果が得られず、すぐに錆びてしまいます。
- プラスチックの種類によっては、塗料の成分がプラスチックを溶かしたり、全く密着しなかったりします。
- 耐久性の低下:
- 屋外の木材に屋内用の塗料を塗ると、紫外線や雨風に弱く、短期間で劣化したり、カビが生えたりします。
- 水回りに適さない塗料を使うと、湿気で塗膜が膨れたり、剥がれたりします。
- 機能性の不足:
- 防カビ・防藻効果が必要な場所にそれらの機能がない塗料を使うと、すぐにカビや藻が発生します。
- 鉄に防錆効果のない塗料を塗ると、錆が進行してしまいます。
- 床面に滑り止め効果のない塗料を塗ると、滑りやすくなります。
- 仕上がりの問題:
- 木目を生かしたいのに、造膜性の強い塗料を塗ると木目が隠れてしまいます。
- 逆に、下地をしっかり隠したいのに浸透性の高い塗料を使うと、下地の色が透けてしまいます。
- 特定の素材では、塗料の成分が反応して変色したり、乾燥不良を起こしたりすることもあります。
- 環境負荷・安全性:
- 屋内や人が触れる場所に、有害物質を含む塗料を使用すると、健康被害のリスクがあります。
- 水性塗料が望ましい場所で油性塗料を使用すると、臭気が問題になったり、環境への負荷が大きくなったりします。
豆知識 ご紹介
- 木材:
- 屋外: 浸透性の木材保護塗料(キシラデコール、オスモカラーなど)、造膜性の木材保護塗料(コンゾランなど)、防腐・防カビ・防虫効果のあるもの。紫外線吸収剤配合のもの。
- 屋内: オイルステイン、ニス、水性塗料など。F☆☆☆☆(エフフォースター)など、安全基準を満たしたもの。
- 床材: 耐摩耗性、滑り止め効果のある床用塗料。
- 金属(鉄、アルミ、ステンレスなど):
- 鉄: 防錆プライマー(下塗り)が必須。その後、油性や水性の金属用塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料など。
- アルミ・ステンレス: 専用のプライマーが必要な場合が多い。密着性の高い塗料。
- コンクリート・モルタル:
- 屋外: 耐候性、耐アルカリ性に優れた外壁用塗料、弾性塗料(ひび割れ追従性)。
- 屋内: アクリル、ウレタン、エポキシ系塗料など。床用は耐摩耗性、防塵性、耐薬品性なども考慮。
- プラスチック: 素材の種類(PP、PE、PVC、ABSなど)によって、プライマーの要不要や、塗料の相性が大きく異なる。専用プライマーや、プラスチック用として開発された塗料を選ぶ。
- サイディング(窯業系):
- 下塗りとしてシーラーやプライマーを塗布。その後、アクリルシリコン、フッ素、無機塗料などの高耐久な外壁用塗料。
- 壁紙(ビニールクロスなど):
- 水性塗料が一般的。下地が透けにくい隠ぺい力の高い塗料。カビ防止機能のあるものも。
塗料を選ぶ際は、必ずメーカーの製品情報や用途、注意事項を確認し、可能であれば専門家(塗装業者や塗料販売店の担当者)に相談することをお勧めします。 また、塗装前には、素材に応じた適切な下地処理を行うことも、塗料の性能を最大限に引き出すために不可欠です。

K様この度は、工事のご依頼をいただき有難う御座いました!!
今後とも末永いお付き合いの程、宜しくお願い致します(^^♪
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