本日は、東京都国分寺市にてK様邸の防水工事を行いましたのでブログを🆙していきます(^^♪
今回は、お客様のご要望で、ウレタン防水工事を行わせて頂きました!!
目次
防水工事とはなにか?その重要性
防水工事とは、建物の屋上、屋根、ベランダ、バルコニー、外壁など、雨や水にさらされる部分に防水層を施し、水の侵入を防ぐための工事です。主にコンクリート造の建物で行われることが多いですが、木造住宅でも重要な工事となります。
- 建物の劣化を防ぐ: 雨水が建物内部に浸入すると、コンクリートの劣化、鉄筋の腐食、木材の腐敗などを引き起こし、建物の強度を著しく低下させます。防水工事を行うことで、これらのダメージを未然に防ぎ、建物の寿命を延ばします。
- 雨漏りを防ぐ: 雨漏りは建物内部だけでなく、家具や家電にも被害を及ぼし、カビの発生など健康被害にもつながることがあります。防水工事は雨水の侵入を遮断し、快適な住環境を維持するために不可欠です。
- 修繕費用の節約: 防水工事を怠ると、ひび割れや浸水が進行し、後から大掛かりな修繕が必要になる場合があります。定期的な防水工事は、長期的に見て大規模な補修工事を避けることができ、コスト削減につながります。
- 建物の資産価値を維持する: 防水対策が適切に行われている建物は、外観や性能が良好に保たれるため、資産価値が下がりにくくなります。
防水工事の種類
防水工事には様々な種類があり、それぞれ特徴や適した場所、耐用年数が異なります。代表的なものは以下の4つです。 - ウレタン防水
- 特徴: 液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成するため、複雑な形状の場所でも継ぎ目のない防水層を作ることができます。補修が容易で、比較的軽量です。
- 工法: 密着工法(下地に直接塗布)、通気緩衝工法(下地と防水層の間に通気層を設ける)などがあります。
- 耐用年数: 10~15年程度。
- アスファルト防水
- 特徴: アスファルトとルーフィング(防水シート)を何層にも重ねて防水層を形成する伝統的な工法で、高い耐久性と防水性があります。
- 工法: 熱工法(高温で溶かしたアスファルトを使用)、常温粘着工法、トーチ工法などがあります。
- 耐用年数: 15~30年程度と、他の工法に比べて長い傾向があります。
- シート防水
- 特徴: 塩化ビニル樹脂やゴムなどで作られたシートを貼り付けて防水層を形成します。工場で品質が安定しているため、均一な仕上がりが期待できます。比較的低コストで短工期で施工できます。
- 工法: 密着工法(下地に直接接着)、機械的固定工法(金具でシートを固定)などがあります。
- 耐用年数: 10~20年程度。
- FRP防水
- 特徴: ガラス繊維を補強材としたFRP(繊維強化プラスチック)を塗布して防水層を形成します。軽量でありながら非常に強度が高く、耐水性、耐食性、衝撃に優れています。硬化が早く、短期間で施工が完了します。
- 耐用年数: 10~12年程度。
これらの防水工事は、建物の種類、下地の状態、使用環境、予算などによって最適な工法が異なります。専門業者に相談し、適切な工法を選ぶことが重要です。また、新築時に防水工事は行われますが、経年劣化により効果が薄れるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
施工前

ウレタン防水 施工写真

ウレタン防水 施工方法
- 高圧洗浄
- ベランダや屋上などの施工箇所の表面を、高圧洗浄機で丁寧に洗浄します。
- 汚れ、ホコリ、コケ、藻、古い塗膜などを徹底的に除去し、防水材がしっかりと密着する下地を作ることが重要です。特に、コケや藻は防水材との接着性を阻害するため、念入りに洗い落とします。
- 下地処理・下地調整
- 洗浄後、完全に乾燥した状態で、ひび割れ(クラック)や欠損部などを補修します。
- ひび割れは、シーリング材(コーキング)で埋めたり、Uカット工法などで処理したりします。
- 下地の状態が悪い場合は、モルタルなどで補修し、平滑に仕上げます。
- プライマー塗布
- 下地処理が完了し、乾燥したら、プライマーと呼ばれる下塗り材を塗布します。
- プライマーは、ウレタン防水材と下地との接着性を高め、防水材の剥がれを防ぐ重要な役割を果たします。
- ローラーや刷毛を使って、ムラなく均一に塗布します。
- ウレタン防水材塗布(中塗り)
- プライマーが完全に乾燥したら、ウレタン防水材を塗布します。
- ウレタン防水材は、通常2回以上に分けて塗布します。
- 1回目の塗布が完全に硬化してから、2回目を塗布します。これにより、十分な防水層の厚みを確保し、より確実な防水効果を得られます。
- 平場(平面部分)と立ち上がり部分では、使用するウレタン防水材の硬さを使い分けることもあります。
- 排水溝やコーナー部分など、剥がれやすい箇所は特に丁寧に塗布します。
- トップコート塗布(上塗り)
- ウレタン防水材が完全に乾燥したら、最後にトップコートを塗布します。
- ウレタン防水材は紫外線に弱いため、トップコートは防水層を紫外線から保護し、劣化を防ぐ役割があります。
- 滑り止め効果を持たせるために、ゴムチップを混入させることもあります。
- 遮熱性能を持つトップコートもあります。
- 通気緩衝工法:
- プライマー塗布後、通気緩衝シートを下地に敷設します。
- シートの端部処理やジョイント補強を行います。
- シートの上に脱気筒を取り付けます。
- その後、ウレタン防水材の塗布に移ります。
ウレタン防水施工の注意点 - 天候: ウレタン防水は液体を塗布するため、施工中の雨や雪、強風、高温・低温は避けるべきです。乾燥不良や仕上がりの悪化、防水性能の低下につながります。最適な気温は20〜25℃と言われています。
- 乾燥時間: 各工程の乾燥時間はメーカーの指示に従い、十分に確保することが重要です。乾燥が不十分だと、層間の密着不良や防水層の膨れの原因になります。
- 均一な厚み: 均一な厚さで塗布することが重要です。塗布厚にムラがあると、薄い部分から劣化が進みやすくなります。
- 下地処理の徹底: 下地処理は防水工事の成否を左右する非常に重要な工程です。汚れや不陸が残っていると、防水材の密着不良や剥がれの原因となります。
- 定期的なメンテナンス: ウレタン防水は紫外線に弱いため、5〜7年ごとのトップコートの塗り替えが推奨されます。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、防水層の寿命を延ばすことができます。
- 火気・薬品: 防水層は火気や特定の薬品に弱いため、取り扱いに注意が必要です。
ウレタン防水は、複雑な形状の場所にも対応でき、比較的手軽に施工できるというメリットがあります。しかし、その性能を十分に発揮させるためには、適切な工法の選択と丁寧な施工が不可欠です。

トップコート仕上げ

ウレタン防水におけるトップコートは、防水層を保護し、その寿命を延ばすために非常に重要な役割を担っています。トップコート自らには防水機能はありませんが、その保護機能によって様々なメリットが生まれます。
主なメリットは以下の通りです。
- 紫外線からの保護(最も重要):
- ウレタン防水材は、そのままだと太陽の紫外線に非常に弱いです。紫外線を浴び続けると、ウレタン層が硬化し、弾力性を失い、ひび割れや亀裂が発生しやすくなります。
- トップコートは、この紫外線からウレタン防水層を保護する「保護膜」となり、劣化の進行を大幅に遅らせます。これにより、防水層が長持ちし、雨漏りのリスクを低減できます。
- 熱からの保護(遮熱効果):
- 特に夏季には、強い日差しによって屋上やベランダの表面温度が非常に高くなります。この熱が建物内部に伝わることで、室温が上昇し、冷房負荷が増大します。
- 遮熱機能を持つトップコートを塗布することで、太陽光を反射し、熱の侵入を抑えることができます。これにより、室温の上昇を抑制し、省エネルギーにも貢献します。
- 摩耗・物理的損傷からの保護:
- 人が歩いたり、物を置いたりすることによる摩擦や物理的な衝撃から、デリケートな防水層を保護します。トップコートがクッションのような役割を果たすことで、防水層の損傷を防ぎます。
- 美観の維持・清潔性の向上:
- ウレタン防水材の表面は、トップコートを塗布しないとベタつき(タック)が残ることがあります。このベタつきがあると、ホコリやゴミ、排気ガスなどの汚れが付着しやすく、美観を損ねるだけでなく、清掃も困難になります。
- トップコートを塗布することで、表面が滑らかになり、汚れが付着しにくくなります。また、汚れても掃除がしやすくなるため、常に清潔な状態を保ちやすくなります。
- トップコートには様々な色が用意されており、建物の外観に合わせて色を選択できるため、美観の向上にも寄与します。
- 滑り止め効果の付与:
- トップコートによっては、滑り止め用の骨材(ゴムチップなど)を混ぜることで、防滑性を高めることができます。特に、雨などで濡れやすいベランダや屋外の階段などでは、転倒防止に役立ちます。
トップコートの重要性まとめ
トップコートは、防水層自体の防水機能を持つものではありませんが、防水層を紫外線や物理的損傷から保護し、その機能を長期的に維持するための「保護層」として不可欠です。トップコートが劣化すると、防水層が直接外部環境に晒され、急速に劣化が進み、結果的に雨漏りの原因となるため、定期的な塗り替えが必要となります(一般的に5年〜8年程度が目安とされています)。
今回は、防水工事について🆙させて頂きました!!是非お家のリフォームをする際の参考にしてくださいね!!
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