東京都羽村市を拠点に、屋根・外壁塗装を行っている株式会社望月建築塗装です。

本日は、外壁塗装工事を行う前の現地調査を行いましたのでブログを🆙していきます!!

目次

外壁現地調査

外壁診断士の資格を保有している調査員が現地調査を行う

外壁診断士が行う調査は、建物の外壁の「健康状態」を詳細に把握し、適切なメンテナンスや修繕を提案するために非常に重要なものです。一般的に、以下のような流れと内容で調査が行われます。
調査の流れ

  • 事前ヒアリング: お客様から、建物の築年数、前回の塗装履歴、気になる症状(ひび割れ、雨漏りなど)などを詳しく聞き取ります。
  • 目視調査: 建物の外周を回り、外壁全体の状態を細かく観察します。脚立や高所カメラ、ドローンなどを用いて、手の届かない高所の屋根や外壁、付帯部なども確認します。
  • 打診調査: 外壁材を打診棒などで軽く叩き、音の違いで塗膜の浮きや剥がれ、下地の劣化などを判断します。
  • 専門機器による調査: 必要に応じて、以下のような専門機器を使用します。
  • クラックスケール: ひび割れの幅を正確に測定します。
  • 非接触温度計: 建物表面の温度を計測し、遮熱性や断熱性の状況を簡易的に確認します。
  • 赤外線カメラ: 外壁の表面温度の差を画像で捉え、内部の浮きや剥がれ、雨水の浸入箇所などを推測します。特にマンションなどの大規模建築物では、全面打診の代替としてドローン搭載の赤外線カメラによる調査も行われます。
  • 含水率計: 外壁材の含水率を測定し、雨漏りや湿気の影響を調べます。
  • 診断書の作成と報告: 調査で得られた情報をもとに、劣化状況や原因、雨漏りのリスクなどをまとめた詳細な診断書を作成します。写真や図面を多用し、お客様にも分かりやすく説明します。
  • 補修・塗装プランの提案: 診断結果に基づき、最適な補修方法や塗料の選定、塗装工程などを具体的に提案します。複数パターンの提案や概算費用を提示する場合もあります。
    主な診断項目
    外壁診断士がチェックする主な項目は多岐にわたりますが、代表的なものを挙げます。
  • 外壁材本体:
  • ひび割れ(クラック): 幅、深さ、発生箇所、パターンなどを確認し、原因(経年劣化、構造的な問題など)を特定します。
  • 浮き・剥がれ: 塗膜や外壁材が下地から浮いている、または剥がれている箇所を確認します。打診調査で音の違いを判別します。
  • チョーキング(白亜化): 塗膜が紫外線などで劣化し、粉状になっている状態。手で触れて確認します。
  • 変色・色褪せ: 塗膜の劣化や日当たりによる影響を確認します。
  • コケ・カビ・藻の発生: 日当たりの悪い箇所や湿気の多い箇所に発生しやすいです。
  • 爆裂・欠損: コンクリートの内部で鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートが剥がれ落ちる現象。
  • 反り・歪み: サイディングボードなどで発生することがあります。
  • シーリング(コーキング):
  • ひび割れ・破断: シーリング材が劣化し、ひび割れたり切れたりしている箇所。
  • 肉痩せ・剥離: シーリング材が痩せて隙間ができたり、外壁材から剥がれたりしている箇所。
  • 付帯部(外壁以外の部分):
  • 軒天(軒裏天井): 雨漏りの跡、カビ、剥がれなどを確認します。
  • 破風(はふ): 塗装の劣化、腐食、剥がれなどを確認します。
  • 幕板(まくいた): 塗装の劣化、腐食、剥がれなどを確認します。
  • 雨樋(あまどい): 詰まり、破損、勾配不良、サビなどを確認します。
  • 庇(ひさし): サビ、塗装の劣化、水切り不良などを確認します。
  • 窓枠・サッシ周り: シーリングの状態、雨漏りの跡、結露など。
  • バルコニー・ベランダ: 防水層の劣化、水はけ不良、手すりのサビなどを確認します。
  • 基礎: ひび割れ、塗装の劣化などを確認します。
  • 屋根:
  • 屋根材の劣化: 色褪せ、ひび割れ、欠損、ズレ、浮き、コケ・カビなど。
  • 漆喰(しっくい): 劣化、欠損。
  • 板金部分: サビ、釘抜け、浮き。
  • 防水層(陸屋根の場合): 塗膜の劣化、浮き、剥離、水はけ不良。
    これらの項目を総合的に診断することで、現在の外壁の状況だけでなく、将来的なリスクや必要なメンテナンス時期、最適な修繕方法を判断し、お客様に「お家の健康診断書」として分かりやすく報告します。

適切な塗料のご提案

外壁診断士が適切な塗料を提案する際には、単に塗料の性能だけでなく、建物の状況、お客様のニーズ、予算、周辺環境など、多岐にわたる要素を総合的に考慮します。

適切な塗料提案のポイント

建物の劣化状況と外壁材の種類:

  • 劣化の種類と進行度: ひび割れの多さ、塗膜の浮き・剥がれ、カビ・藻の発生状況などによって、必要な機能性塗料(弾性塗料、防カビ・防藻塗料など)が変わります。
  • 外壁材との相性: モルタル壁には弾性塗料、窯業系サイディングには透湿性の高い塗料、金属サイディングには防錆効果のある塗料など、外壁材の種類によって相性の良い塗料があります。
  • お客様のニーズと優先順位:
  • 予算: 塗料の種類によって費用は大きく異なります。予算内で最大限の効果を得られる塗料を提案します。
  • 耐用年数(耐久性): 「とにかく長持ちさせたい」「こまめに塗り替えたい」など、お客様がどのくらいの期間メンテナンスフリーを望むかによって、提案する塗料のグレードが変わります。
  • 美観性: ツヤの有無(マットな仕上がりなど)、色の好み、汚れにくさ、デザイン性(多彩模様など)など、美観に関する要望も重要です。
  • 機能性:
    • 遮熱・断熱: 夏の室温上昇を抑えたい、冬の暖房効果を高めたい。
    • 防汚(セルフクリーニング): 汚れがつきにくい、雨で汚れが流れ落ちる。
    • 防カビ・防藻: 日当たりが悪く、カビや藻が発生しやすい場所。
    • 防錆: 金属部分のサビを防ぎたい。
    • 防水性: 雨漏りが気になる箇所がある。
    • 低臭性: 近隣への配慮、アレルギー体質の方がいる場合など。
  • 周辺環境と立地条件:
  • 日当たり: 日当たりが悪い場所はカビや藻が発生しやすく、防カビ・防藻性の高い塗料が適しています。
  • 風雨の影響: 台風や強風の影響を受けやすい地域では、塗膜が剥がれにくい高耐久の塗料が望ましいです。
  • 交通量: 車の排気ガスなどで汚れやすい場所では、防汚性の高い塗料が有効です。
  • 隣家との距離: 塗料の臭いが気になる場合は、水性塗料や低臭タイプの塗料を提案します。
    主な塗料の種類と特徴
    外壁塗装で一般的に使用される塗料は、主に樹脂の種類によって特性が異なります。

塗料の種類

  • アクリル塗料
  • 耐用年数: 3〜8年
  • 特徴: 安価で色が豊富。通気性があり、一時的な使用や色を頻繁に変えたい場合に適します。耐久性は低いですが、最近は「ピュアアクリル塗料」のように耐久性を向上させたものもあります。
  • ウレタン塗料
  • 耐用年数: 5〜10年
  • 特徴: 密着性や弾性に優れているため、ひび割れやすいモルタル壁や木部、付帯部(雨樋など)の塗装にも適しています。価格と性能のバランスが良いですが、近年はシリコン塗料に主流が移りつつあります。
  • シリコン塗料
  • 耐用年数: 7〜15年
  • 特徴: 現在最も一般的に使用されている塗料で、価格と耐久性のバランスが非常に優れています。汚れにくく、耐候性も高いです。種類が豊富で、お客様の要望に応じた選択肢が多いです。
  • ラジカル制御型塗料
  • 耐用年数: 8〜16年
  • 特徴: シリコン塗料と同程度の価格帯で、それ以上の耐久性が期待できる最新の塗料。塗膜の劣化を引き起こす「ラジカル」という物質の発生を抑制することで、塗膜の劣化を抑えます。
  • フッ素塗料
  • 耐用年数: 12〜20年
  • 特徴: 耐候性、耐汚染性、防カビ・防藻性に非常に優れており、長期間美観を保ちたい場合に最適です。高耐久性のため、メンテナンス費用を抑えたい方に選ばれます。価格は高めです。
  • 無機塗料
  • 耐用年数: 10〜25年(製品による)
  • 特徴: 無機物を主成分とする塗料で、非常に高い耐久性と防火性、防汚性を持っています。理論上は半永久的に劣化しないとも言われますが、有機成分も含むため、厳密な意味での無機塗料は限定的です。価格は最も高価な部類に入ります。
  • その他(機能性塗料)
  • 遮熱塗料・断熱塗料: 夏の室温上昇を抑え、冬の暖房効果を高める効果が期待できます。
  • 光触媒塗料: 太陽光と雨の力で汚れを分解・洗い流すセルフクリーニング機能があります。
  • ナノテクノロジー塗料: 超微粒子構造により、高い防汚性や密着性を実現します。
    外壁診断士は、これらの情報を総合的に分析し、お客様にとって最適な塗料を複数提案し、メリット・デメリット、費用対効果などを分かりやすく説明することで、納得のいく選択をサポートします。

東京都羽村市を中心に、山梨県・埼玉県・神奈川県と屋根外壁塗装工事を行っている株式会社望月建築塗装です。

塗装のことならお任せ!!お見積り調査無料で行っておりますのでお気軽にお問合せ下さい

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