自然豊かな閑静な場所で外壁塗装工事を行いました!!の引き続きの作業になります。
本日は、いよいよ外壁塗装工事について🆙していきたいと思います(^^)/
外壁塗装工事に欠かせない養生作業


外壁塗装における「養生(ようじょう)」は、非常に重要な工程でその必要性とは?
養生とは
養生とは、外壁塗装を行う際に、塗料が付着してはいけない場所をビニールシートやマスキングテープなどで覆い、保護する作業のことです。
養生の必要性(目的と重要性)
- 塗料の飛散防止と汚染防止
- 塗装作業中に塗料が飛び散ることは避けられません。養生をすることで、窓、ドア、玄関、エアコンの室外機、郵便受け、表札、植栽、地面、さらには近隣の建物や車など、塗料が付着しては困る場所を保護します。
- これにより、汚損を防ぎ、清掃の手間を大幅に削減できます。特に近隣への塗料の飛散は、ご近所トラブルに発展する可能性もあるため、非常に重要な配慮事項です。
- 仕上がりの美観向上
- 塗装しない部分との境界線を明確にし、塗料のはみ出しやムラを防ぎ、直線的で美しい仕上がりを実現します。窓枠やドア枠、サッシなど、異なる素材や色の部分が接する箇所をきれいに塗り分けるために不可欠です。
- サイディングのシーリング処理などでも、養生をすることでより美しく仕上げることができます。
- 作業効率の向上
- 養生をしっかり行うことで、職人は塗料の飛散を気にせず、効率的に作業を進めることができます。これにより、工期短縮にも繋がり、スムーズな施工が実現します。
- 材料の置き場や作業通路の保護も行い、現場を清潔に保つことにも役立ちます。
- 対象物の保護
- 車や植物など、移動が難しいものには専用のカバー材を使用して保護します。特に車は、長時間のシート被覆による変色を防ぐため、通気性のある専用シートを使用したり、短期間の養生にするなどの配慮がされます。
- 植栽についても、光合成や呼吸を妨げないよう、塗料を使用する期間のみの養生や、通気性の良いマスカーを使用するなど、適切な対応が求められます。
養生を怠るとどうなるか
養生を適切に行わないと、以下のような問題が発生する可能性があります。 - 塗料の付着と汚損: 窓、ドア、車、植栽、地面などに塗料が飛び散り、汚れが付着します。一度付着した塗料は除去が困難で、清掃に多大な時間と費用がかかる場合があります。
- 仕上がりの品質低下: 塗装が必要な部分とそうでない部分の境界線がガタガタになったり、はみ出しが発生したりして、見栄えの悪い仕上がりになります。
- 近隣トラブルの発生: 飛散した塗料が隣家の車や建物に付着し、損害賠償問題に発展する可能性があります。
- 作業効率の悪化: 塗料の飛散を気にしながら作業を進めるため、作業効率が低下し、工期が延びる可能性があります。
養生期間中の注意点 - 窓の開閉: 養生中は基本的に窓の開閉ができません。換気をしたい場合は事前に業者に相談し、作業後に養生を外してもらうなどの対応を検討してもらいましょう。
- エアコンの使用: 室外機も養生されるため、エアコンの使用が制限されることがあります。特に夏場や冬場は、事前に業者に確認し、メッシュ状のカバーなどエアコンの使用に配慮した養生が可能か相談すると良いでしょう。
- 洗濯物の外干し: 塗装期間中は、塗料の飛散を防ぐため、洗濯物の外干しができません。室内干しやコインランドリーの利用を検討する必要があります。
- 植物への影響: 長期間の養生は植物に日照不足や酸素不足を引き起こし、枯れてしまうことがあります。大切な植物がある場合は、養生期間をできるだけ短くするよう業者と相談しましょう。
養生に使用される主な材料 - ブルーシート: 主に地面や広い範囲をカバーするために使用されます。耐久性があり再利用が可能です。
- マスキングテープ: 細かい部分の保護や、塗り分けの境界線を出すために使用されます。剥がしやすく、糊残りが少ない特徴があります。
- ポリエチレンフィルム(マスカー): ビニールシートとマスキングテープが一体になったもので、効率的に広範囲を覆うことができます。窓やドア、車などを覆うのに適しています。
- ノンスリップマスカー: 滑り止め機能が付いており、玄関やベランダなど、人が通行する床面の保護に使用されます。
外壁塗装における養生は、単に汚れを防ぐだけでなく、塗装の仕上がり品質や近隣への配慮、作業の安全性を確保するための重要な工程です。

シーリング工事

「シーリング撤去」の重要性
シーリング(コーキングとも呼ばれる)は、サイディングボードの目地やサッシ周り、換気口の隙間などを埋める防水材であり、建物を雨水や湿気から守る大切な役割を担っています。
シーリング撤去の必要性
シーリング材は、紫外線や雨風に常にさらされるため、時間とともに劣化していきます。主な劣化症状としては、以下のようなものがあります。
- ひび割れ: シーリング材の表面に細かなひび割れが生じ、そこから水が浸入しやすくなります。
- 肉やせ(痩せ): シーリング材が硬化し、弾力性が失われて縮み、目地の幅が広がることで隙間ができます。
- 剥がれ: 目地からシーリング材が剥がれ落ち、完全に隙間ができてしまいます。
- 硬化: 弾力性が失われ、建物の動きに追従できなくなり、ひび割れや剥がれの原因となります。
これらの劣化症状が見られる場合、シーリングの防水機能が低下しているため、新しいシーリング材に打ち替える必要があります。この「打ち替え」を行う際に、古いシーリング材を完全に撤去する工程が「シーリング撤去」です。
なぜ古いシーリングを撤去する必要があるのでしょうか? - 新しいシーリング材の密着性確保: 劣化した古いシーリング材の上に新しいシーリング材を充填する「増し打ち(打ち増し)」という方法もありますが、これは一時的な補修に過ぎません。古いシーリング材は劣化しているため、その上から新しいシーリング材を塗っても、本来の密着力を発揮できず、すぐに剥がれたり、ひび割れたりする原因となります。完全に撤去することで、新しいシーリング材が下地にしっかりと密着し、高い防水性と耐久性を確保できます。
- 適切な厚みの確保: サイディングの目地などでは、シーリング材が適切な厚みで充填されることで、建物の動きに追従する弾力性が保たれます。古いシーリング材を残したままでは、新しいシーリング材の厚みが不足し、早期に劣化する可能性があります。
- 三面接着の回避: シーリング材は、目地の両サイド(二面)にのみ接着することが理想とされています(二面接着)。目地の奥側(底面)にも接着してしまうと(三面接着)、建物の動きに対応できなくなり、ひび割れや破断の原因となります。古いシーリング材が目地の奥に残っていたり、ボンドブレーカー(シーリング材が底面に接着するのを防ぐためのテープ)が適切に貼られていなかったりすると、三面接着になるリスクがあります。完全に撤去することで、この三面接着を回避し、シーリング材の性能を最大限に引き出すことができます。



外壁塗装やシーリング工事において、シーリング材を充填した後の「押さえ(ならし)」作業は、単に見た目を整えるだけでなく、その防水性、耐久性、そして仕上がりの美観を左右する非常に重要な工程です。
シーリング押さえ(ならし)作業の目的と重要性
シーリング材を充填しただけでは、目地の中に空洞ができていたり、表面がデコボコしていたりして、その性能を十分に発揮できません。押さえ作業には、以下のような目的と重要性があります。
- 目地内部への密着・空洞防止:
- シーリング材を充填するだけでは、目地の奥まで十分に材料が充填されず、空洞ができてしまう可能性があります。押さえ作業でヘラを使ってしっかりと圧力をかけることで、シーリング材が目地の側面にしっかりと密着し、防水効果を最大限に高めます。
- これにより、雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物の内部構造の劣化を抑制します。
- 適切な厚みと形状の形成:
- シーリング材は、硬化後に建物の動きに追従して伸び縮みする弾力性を持つ必要があります。そのためには、適切な厚みが確保されていることが重要です。押さえ作業によって、シーリング材が均一な厚みで目地に収まるように調整します。
いよいよ外壁塗装工事に移りますが、株式会社望月建築塗装では、乾燥期間を大切にしています。
シーリング材を充填し、押さえ(ならし)作業が終わったら、下塗りの工程に進みますが、その前にシーリング材を十分に乾燥させる必要があります。
シーリング材の乾燥が重要な理由
シーリング材は、表面が乾いているように見えても、内部まで完全に硬化するのに時間がかかります。この乾燥時間を守らずに下塗りをしてしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 塗料の密着不良: シーリング材が完全に硬化していないと、下塗り塗料がシーリング材の表面にうまく密着せず、剥がれやひび割れの原因になります。
- シーリング材の硬化不良: 塗膜で覆ってしまうことで、シーリング材が空気中の湿気と反応して硬化するプロセスが妨げられ、硬化不良を引き起こす可能性があります。硬化不良を起こすと、シーリング材本来の防水性や弾力性が発揮されず、早期に劣化してしまいます。
- 塗膜の膨れや変色: シーリング材に含まれる成分(可塑剤など)が、未乾燥の状態で塗膜に移行し、塗膜のベタつき(タック)や変色、膨れを引き起こすことがあります。
シーリング材の乾燥時間の目安
シーリング材の乾燥時間は、使用するシーリング材の種類や、気温、湿度などの環境条件によって大きく異なります。
| シーリング材の種類 | 表面硬化(指で触れても付かない) | 皮膜硬化(軽い摩擦に耐える) | 完全硬化(内部まで完全に硬化) | - 夏場は乾燥が早く、冬場や梅雨時期など気温が低い、または湿度が高い時期は乾燥に時間がかかります。
外壁塗装下塗り


外壁塗装下塗り必要性
シーリング材が完全に乾燥したら、いよいよ下塗りの工程に入ります。下塗りは、上塗り塗料の性能を最大限に引き出すために不可欠な工程です。
- 密着性の向上: 下塗り塗料(シーラーやフィラーなど)は、外壁材と上塗り塗料との密着性を高める接着剤のような役割を果たします。これにより、塗膜の剥がれやひび割れを防ぎます。
- 下地の調整: 外壁材の吸い込みムラを抑えたり、小さなひび割れを埋めたりすることで、上塗り塗料が均一に塗れるように下地を調整します。
- 上塗り塗料の吸い込み防止: 下塗り塗料が外壁材に吸い込まれることで、上塗り塗料が過度に吸い込まれるのを防ぎ、上塗り塗料が本来の色ムラなく発色するようにします。
シーリングと塗装は密接に関わる工程であり、それぞれの乾燥時間を守り、適切な工程を踏むことが、外壁全体の耐久性と美観を確保するために非常に重要です。
本日は、下塗りまでとさせて頂きます。次回の更新のお楽しみに~(^^♪
外壁・屋根塗装工事のことならお任せ!!株式会社望月建築塗装は塗装専門店ですのでご相談等お気軽にお問合せ下さい(^^♪
