本日も、引き続き羽村市で外壁塗装工事を行わせて頂いている塗装工事のご紹介をさせて頂きます!!(^^)/
先日から行わせて頂いている工程を一気にご紹介させて頂きます!!
下塗り作業 塗装工事には欠かせない工程

下地処理を行った後必ず行う工程
下地処理を行った後の専用下塗り材は、その後の仕上げ材の種類や下地の状態によって最適なものが異なります。具体的な状況が不明なため、一般的な情報と、いくつかの代表的なケースについて解説します。
下塗り材の役割
下塗り材は、単に「下地と上塗り材をくっつける」だけでなく、非常に重要な役割を担っています。
- 密着性の向上: 上塗り材が下地にしっかりと密着するための接着剤のような役割を果たします。
- 吸い込みムラの防止: 下地の吸い込みの差(新しいコンクリートは吸い込みやすい、古い塗装面は吸い込みにくいなど)を調整し、上塗り材が均一に仕上がるようにします。吸い込みムラがあると、色ムラの原因になります。
- アク・シミの抑制: 下地から染み出てくるアクやシミを抑え、上塗り材への影響を防ぎます。
- 上塗り材の性能発揮: 上塗り材が本来持っている性能(防水性、耐久性、防カビ性など)を最大限に引き出すための土台となります。
- 素地補強: 脆弱な下地を固め、強度を向上させる効果があります。
- アルカリ止め: コンクリートやモルタルなどアルカリ性の下地から、上塗り材へのアルカリ成分の影響を軽減します。
- 乾燥: 下地を十分に乾燥させます。水分が残っていると、膨れや剥がれの原因になります。
下地処理の重要性 下地作りとは? ひび割れ補修
- 下地処理の重要性
下塗り材の性能を最大限に引き出すためには、その前の「下地処理」が最も重要です。下地処理が不十分だと、どんなに良い下塗り材を使っても、剥がれや不具合の原因となります。一般的な下地処理は以下の工程を含みます。 - 清掃: ほこり、汚れ、油分、カビなどを徹底的に除去します。高圧洗浄が有効な場合も多いです。
- ケレン(既存塗膜の除去・調整): 既存の塗膜が劣化している場合は、浮いている部分や剥がれかかっている部分をスクレーパーやワイヤーブラシなどで除去します。健全な塗膜も表面を軽く荒らす(目粗し)ことで、密着性を高めます。
- 補修: ひび割れ、欠損、段差などをパテや補修材で平滑に補修します。


下地補修が完了して乾燥してから塗装を行う 乾燥の重要性
乾燥の重要性
各工程で補修材や下塗り材を使用した後、次の工程に移る前に必ず「十分な乾燥時間」を確保することが極めて重要です。
- なぜ乾燥が必要か:
- 塗料や補修材には溶剤(水性塗料は水、油性塗料はシンナーなど)が含まれており、これが完全に揮発しないと、次に塗る材料との間で化学反応が起こらなかったり、乾燥不良による膨れ、剥がれ、色ムラの原因になったりします。
- 特に湿気が多い環境や低温時は、乾燥時間が通常より長く必要です。
- 乾燥時間の目安:
- 製品によって異なりますが、使用する材料の「製品仕様書」や「技術資料」に必ず記載されています(例:「乾燥時間:23℃で4時間以上」など)。これを厳守することが大切です。
- 表面が乾いているように見えても、内部が完全に乾燥していない場合があるため、表示された乾燥時間を守りましょう。
塗装工程へ
下地補修と乾燥が完了したらいよいよ本格的な塗装工程に入ります。
外壁塗装下塗り材

ジョリパットの塗り替えにおいて、下塗り材選びは非常に重要です。ジョリパットは独特の風合いと透湿性(水蒸気を通す性質)を持つため、一般的な塗料とは異なる特性を考慮する必要があります。
ジョリパットの特性と下塗り材選びのポイント
ジョリパットの塗り替えで最も重視されるポイントは、既存のジョリパットの風合いを活かしつつ、透湿性を確保することです。

- 透湿性の維持: ジョリパットは水蒸気を透過させる性質(透湿性)を持っています。これは、壁内部の湿気を外に逃がし、結露や塗膜の膨れを防ぐために重要です。そのため、下塗り材も透湿性の高いものを選ぶ必要があります。透湿性の低いシーラーや微弾性塗料を使用すると、内部に溜まった湿気が膨れや剥がれの原因になる可能性があります。
- 密着性の確保: 既存のジョリパットにしっかりと密着し、その後の仕上げ材の剥がれを防ぐことが重要です。
- 吸い込みムラの調整: ジョリパットは表面が多孔質で吸い込みムラが出やすい場合があります。下塗り材で吸い込みを均一にすることで、上塗りの仕上がりをきれいにします。
- 素地補強(必要な場合): 既存のジョリパットが脆弱化している場合は、浸透性のある下塗り材で素地を補強する必要があります。
ジョリパットの外壁の塗り替えに適した塗料

今回使用させていただきました塗料は、菊水化学のキクスイプライマーEを下塗り材に使用しました!
菊水化学工業は、塗料業界で広く知られているメーカーであり、様々な用途に対応するプライマー(下塗り材)を製造・販売しています。そのため、「キクスイプライマー」と一口に言っても、その種類は多岐にわたり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは、代表的なキクスイプライマーの種類と、それらの一般的な特徴について解説します。
- キクスイ プライマー スーパーE / スーパーWE
最も汎用的に使われる水性タイプのプライマーです。
- 特徴:
- 幅広い適合性: コンクリート、モルタル、スレート板、各種ボード類など、様々な下地や上塗り材との適合性が広く、安定した密着性が得られます。
- 高い安全性(水系): 水性であるため、臭いが少なく、環境への負荷が小さいです。屋内外で安全に使用できます。
- 吸い込みムラ防止: 下地の吸い込みの差を調整し、上塗り材が均一に仕上がるようにします。
- 種類: クリヤータイプ(スーパーE)と白色タイプ(スーパーWE)があります。
- スーパーE(クリヤー): 透明なので、下地の風合いを活かしたい場合や、既存の色を活かして上塗りしたい場合に適しています。
- スーパーWE(白色): 下地を隠ぺいする効果があり、濃い色から淡い色への変更や、下地の色の影響を抑えたい場合に有効です。下地の隠ぺい性に優れるため、淡い色から濃い色への変更はもちろん、濃い色から淡い色への変更にも最適な下地調整塗料です。
- 用途: 一般建築物の内外装用下塗材、新築・改修下地など。
- キクスイ 浸透性プライマーE
特に浸透性に優れ、下地補強効果を持つ水性プライマーです。
- 特徴:
- 高浸透性: 下地や旧塗膜に深く浸透し、脆弱な下地を固める効果(含浸固化)に優れています。
- 密着性: 下地や旧塗膜、弾性上塗材との密着性に優れており、改修工事に適しています。
- 水系: 環境負荷が少なく、屋内外で安全に使用できます。
- 対応下地: 各種旧塗膜や屋内/屋外のコンクリート、モルタル、スレート、カラーベスト、コロニアル、窯業サイディングボード、ケイカル板など、幅広い新設・塗替えに使用できます。
- 汎用性: 水性塗料、弱溶剤系塗料の上塗りが可能です。
素材ごとに適した塗料を塗らないと剥がれの原因に?
素材の特性に合わない塗料を使用すると、以下のような問題が発生しやすくなります。
- 密着不良による剥がれ: 塗料が素材にしっかりと密着せず、早期に剥がれてしまう。
- 耐久性の低下: 塗料が素材の動きや環境変化に耐えられず、ひび割れ、チョーキング(粉状化)、変色などが早く発生する。
- 機能性の不足: 防水性、防錆性、防カビ性などの必要な機能が発揮されない。
- 素材の劣化促進: 塗料が素材を保護するどころか、通気性を妨げたり、素材を傷めたりすることがある。
- 美観の損なわれ: 色ムラや光沢の低下など、仕上がりが悪くなる。
素材ごとの一般的な適した塗料と選び方のポイント
以下に、主要な素材とそれに適した塗料の選び方について解説します。
- コンクリート・モルタル(外壁、基礎など)
- 特徴: アルカリ性、吸水性がある。ひび割れが発生しやすい。
- 適した塗料:
- 下塗り:
- 水性カチオンシーラー: 密着性が高く、既存のモルタルや旧塗膜に幅広く対応。
- 浸透性シーラー(弱溶剤系・水性): 脆弱なモルタル下地を固める効果がある。
- 微弾性フィラー: ヘアークラックをカバーし、上塗りの平滑性を出す。防水性も向上。
- 上塗り:
- 水性アクリルシリコン塗料: 耐久性、防汚性に優れ、コストパフォーマンスが良い。
- 水性フッ素塗料: 最高クラスの耐久性を持つが、高価。
- 低汚染型塗料: 汚れが付きにくい機能を持つ。
- 弾性塗料: 下地のひび割れに追従し、防水性を高める(ただし、通気性や既存塗膜との相性注意)。
- ポイント: 下地の状態(チョーキング、ひび割れなど)に合わせて下塗り材を慎重に選ぶことが最も重要。アルカリ性への耐性も考慮する。
- サイディングボード(窯業系、金属系)
- 特徴: 窯業系は吸水性があり、目地がある。金属系は錆や熱による変形に注意。
- 適した塗料:
- 下塗り:
- 窯業系: 水性カチオンシーラー、浸透性シーラー、サイディングボード専用プライマー。
- 金属系: 防錆プライマー(エポキシ樹脂系など)、密着性の高いプライマー。
- 上塗り:
- 水性アクリルシリコン塗料、水性フッ素塗料: 窯業系サイディングに広く使われる。
- ラジカル制御型塗料: チョーキングの原因となるラジカルを抑制し、高耐久。
- 遮熱塗料: 熱を吸収しにくく、室内温度上昇を抑える。
- ポイント:
- 窯業系: 専用シーラーで吸水調整と密着強化。目地には適切なシーリング材を。
- 金属系: 錆の有無を確認し、適切な防錆処理を行う。下地の種類(ガルバリウム鋼板、アルミなど)に合わせたプライマーを選ぶ。
- 鉄部(手すり、階段、シャッター、屋根など)
- 特徴: 錆びやすい。
- 適した塗料:
- 下塗り:
- 錆止めプライマー(錆止め塗料): 鉛・クロムフリーの環境配慮型エポキシ樹脂系錆止めが主流。
- 変性エポキシ樹脂系錆止め: 密着力と防錆力が高い。
- 上塗り:
- 油性(弱溶剤系)ウレタン塗料: 耐久性と密着性が高く、光沢保持力も良い。
- 油性(弱溶剤系)シリコン塗料: 更に耐久性が高く、防汚性も期待できる。
- フッ素塗料: 長期の耐久性を求める場合。
- ポイント: 錆の除去(ケレン)が最も重要。完全に錆を除去できない場合は、浸透性のある錆止め材を選ぶ。
- 木部(ウッドデッキ、破風板、窓枠、柱など)
- 特徴: 吸水性があり、腐朽しやすい。木材の動きがある。
- 適した塗料:
- 下塗り:
- 木部用浸透性プライマー: 防腐・防虫・防カビ効果を持つものが多い。
- ヤニ止めシーラー: ヤニが出やすい木材(松など)に使用。
- 上塗り:
- 木材保護塗料(浸透系・造膜系):
- 浸透系(ステイン系): 木材の呼吸を妨げず、木の風合いを活かす。耐候性は造膜系より劣る傾向がある。
- 造膜系(ペンキ系): 木材の表面に塗膜を形成し、保護力が高い。色持ちが良い。
- キシラデコール、オスモカラーなど専門メーカー品。
- ポイント:
- 木材の種類(針葉樹、広葉樹)、設置場所(屋外、屋内)、求める仕上がり(木の風合いを活かすか、隠すか)によって選ぶ。
- 外部木部は、紫外線や雨水による劣化が激しいため、定期的な塗り替えが必要。
- 防腐・防虫・防カビ機能は必須。
- 屋根(スレート、瓦、金属など)
- 特徴: 紫外線、雨風、熱など最も過酷な環境に晒される。
- 適した塗料:
- 下塗り:
- 屋根材用シーラー/プライマー: 高い密着性と素地補強効果を持つ。
- ベストシーラー、コロニアルシーラーなど、屋根材専用品が多い。
- 上塗り:
- 屋根用シリコン塗料、フッ素塗料: 耐久性、耐候性、耐汚染性に優れる。
- 遮熱塗料(クールタイト、サーモアイなど): 太陽熱を反射し、屋根表面温度と室内温度の上昇を抑制。
- ポイント: 藻やコケ、チョーキングが激しい場合は高圧洗浄と下地処理を徹底する。スレート屋根では、縁切り作業が必須。
まとめ
塗料選びは、素材の種類だけでなく、既存の状態(劣化度合い、旧塗膜の種類など)、使用環境(日当たり、湿気など)、求める機能(防水、防錆、遮熱、防カビなど)、そして最終的な仕上がりを総合的に考慮して行う必要があります。
株式会社望月建築塗装では、素材ごとに適した塗料を長年の経験を活かして適切な処理・適切な塗装工事をさせて頂いております!
東京都羽村市を中心に、山梨県・埼玉県・神奈川県と屋根外壁塗装工事を行わせて頂いておりますので、塗装のことでのお困りごと・お家のことでのお困りごと些細な事でも大丈夫ですのでお気軽にお問合せ下さい(^^)/
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