本日は、外壁塗装ではなくシーリング工事についてブログを🆙していきますね!
シーリング工事とは、建物の外壁材の継ぎ目や、外壁とサッシなどの開口部との隙間を、シーリング材と呼ばれるゴム状の材料で埋める工事のことです。建物の防水性や気密性を保ち、雨水の浸入や空気の漏れを防ぐ重要な役割を果たします。また、地震や風による建物の揺れを吸収し、外壁材の破損を防ぐ緩衝材としての役割もあります。
シーリング工事は、建物の種類や部位、既存のシーリング材の状態などによって、いくつかの種類があります。主なものとしては以下の2つが挙げられます。
- 打ち替え工事: 既存の劣化したシーリング材を 撤去し、新しいシーリング材を充填する工事です。劣化が著しい場合や、シーリング材の種類を変更する場合に行われます。
- 増し打ち工事: 既存のシーリング材の上から、さらに新しいシーリング材を充填する工事です。既存のシーリング材の劣化が比較的軽微な場合に行われます。
シーリング工事に使用されるシーリング材には、シリコン系、変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系、ポリサルファイド系など、様々な種類があります。それぞれに特徴があり、用途や求められる性能によって適切な材料が選択されます。
シーリング工事は、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持するために不可欠な工事と言えます。定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
シーリング工事

こちらの写真は、現調時に取らせていただいた一枚になります。
ひび割れが見られるとのこと、ご心配ですね。シーリングのひび割れは、建物の防水性や気密性を低下させる原因となりますので、放置せずに適切な対応が必要です。
ひび割れの原因としては、主に以下のものが考えられます。
- 経年劣化: シーリング材は、紫外線や温度変化、雨風などに長年さらされることで、徐々に劣化し硬化してひび割れが生じやすくなります。
- 建物の動き: 地震や風、あるいは建材のわずかな伸縮などによって、シーリング材が引っ張られひび割れることがあります。
- 施工不良: シーリング材の充填不足や、不適切なプライマーの使用、シーリング材と下地の相性が悪い場合などに、早期にひび割れが発生することがあります。
- 塗料の影響: 外壁塗装の際に使用した塗料の種類や、乾燥不足の状態で塗装を行った場合にも、シーリング材にひび割れが生じることがあります。
ひび割れを放置すると、以下のようなリスクがあります。 - 雨漏りの原因: ひび割れた箇所から雨水が浸入し、建物内部の腐食やカビの発生につながる可能性があります。
- 断熱性・気密性の低下: 隙間から外気が侵入し、冷暖房効率が悪くなることがあります。
- 外壁材の損傷: 浸入した水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁材を傷めることがあります。
対応としては、ひび割れの程度によって以下のいずれかの方法が考えられます。 - 打ち替え工事: ひび割れが大きく、劣化が進んでいる場合は、既存のシーリング材を полностью 撤去し、新しいシーリング材を充填する必要があります。
- 増し打ち工事: ひび割れが比較的小さく、劣化の程度が軽微な場合は、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を充填することで補修できる場合があります。
- 部分補修: 細かいひび割れであれば、補修用のシーリング材で部分的に補修することも可能です。
ご自身で補修することも可能ですが、適切な材料の選定や施工方法を誤ると、かえって状態を悪化させてしまうこともあります。
シーリング工事 撤去作業

シーリングを撤去する主な理由は、以下の通りです。
- 経年劣化: 前回の会話にもありましたが、シーリング材は紫外線、温度変化、雨風などに長年さらされることで、弾力性を失い、硬化、ひび割れ、剥がれなどの劣化が進みます。劣化したシーリング材は、本来の防水性や気密性を十分に発揮できなくなるため、撤去して新しいものに交換する必要があります。
- 機能不全: ひび割れや剥がれが進行すると、そこから雨水が浸入し、建物内部の腐食やカビの原因となります。また、隙間から外気が侵入することで、断熱性や気密性が低下し、冷暖房効率が悪くなります。これらの機能不全を解消するために、劣化したシーリング材を撤去します。
- 美観の悪化: ひび割れや変色したシーリング材は、建物の美観を損ねます。新しいシーリング材に打ち替えることで、建物の外観をきれいに保つことができます。
- 塗装工事の前処理: 外壁塗装を行う際、既存のシーリング材が劣化していると、新しい塗膜の剥がれの原因となることがあります。そのため、塗装前に劣化したシーリング材を撤去し、新しいものに打ち替える必要があります。
- シーリング材の種類の変更: より耐久性の高いシーリング材や、建物の動きに追従性の高いシーリング材など、異なる種類のシーリング材に交換する場合にも、既存のシーリング材を撤去する必要があります。
- 下地補修のため: シーリング材の下地部分に問題(腐食、損傷など)が見つかった場合、補修作業を行うために一旦シーリング材を撤去する必要があります。
このように、シーリングの撤去は、建物の防水性、気密性、耐久性、美観を維持するために重要な工程です。劣化したシーリング材を放置すると、建物全体の寿命を縮めることにもつながりかねません。
シーリング工事 プライマー

シーリング工事におけるプライマーは、シーリング材を充填する前に下地に塗布する下塗り材のことです。非常に重要な役割を果たし、シーリングの耐久性と性能を大きく左右します。
プライマーの主な役割
- 接着性の向上: プライマーの最も重要な役割は、シーリング材と下地(外壁材、サッシ、コンクリートなど)との密着性を高めることです。下地の表面は、汚れ、油分、水分、微細な凹凸などがあり、そのままシーリング材を充填しても十分に接着しない場合があります。プライマーは、下地表面を改質し、シーリング材がしっかりと食いつくように接着力を向上させます。
- 耐久性の向上: 強固な接着は、シーリング材の剥離を防ぎ、ひび割れや漏水の発生を抑制します。これにより、シーリングの寿命を延ばし、長期的に建物を保護することにつながります。
- 汚染防止: 下地によっては、シーリング材に悪影響を与える成分(可塑剤など)が染み出すことがあります。プライマーは、これらの成分の移行を抑制し、シーリング材の変色や劣化を防ぐ役割も果たします。
- 下地強化: 多孔質な下地の場合、プライマーが浸透することで表面を強化し、シーリング材の密着性を高めます。また、下地からの水分やアルカリ成分の浸出を抑制する効果もあります。
プライマーの種類
シーリング材の種類や下地の材質に合わせて、様々な種類のプライマーが存在します。主な種類としては、以下のようなものがあります。 - ウレタン系プライマー: ウレタン系のシーリング材によく使用されます。幅広い下地に対して良好な接着性を示します。
- シリコン系プライマー: シリコン系のシーリング材に使用されます。金属やガラスなど、非多孔質な下地への接着性を高めます。
- 変成シリコン系プライマー: 変成シリコン系のシーリング材に使用され、多くの下地に対応できます。
- エポキシ系プライマー: 強固な接着力が必要な場合や、特殊な下地に使用されます。
- アクリル系プライマー: 比較的安価で、DIY用途にも用いられますが、耐久性は他のプライマーに劣る場合があります。
プライマーの選定と使用
適切なプライマーを選定し、正しく使用することが非常に重要です。 - シーリング材との適合性: 使用するシーリング材の種類に対応したプライマーを選びます。異なる種類のプライマーを使用すると、接着不良などの問題が発生する可能性があります。
- 下地の種類: 下地の材質(コンクリート、モルタル、ALC、金属、窯業系サイディング、木材など)に合わせて適切なプライマーを選定します。
- メーカーの推奨: シーリング材メーカーが推奨するプライマーを使用することが最も確実です。
- 塗布方法: プライマーは、刷毛やローラーで均一に塗布します。塗布量が少なすぎると効果が得られず、多すぎると乾燥不良の原因となることがあります。
- 乾燥時間: プライマーには適切な乾燥時間があります。乾燥が不十分な状態でシーリング材を充填すると、接着不良の原因となります。
プライマーは、シーリング工事の品質を大きく左右する重要な材料です。適切なプライマーの選定と丁寧な施工によって、シーリングの性能を最大限に引き出し、建物を長期間保護することができます。
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