本日は、屋根塗装工事を行う前の現地調査を行いましたので、ブログを🆙していきます。
目次
トタン屋根 現地調査 現状 錆の発生
一般的な屋根塗装工事の現地調査に加え、トタン屋根特有の注意点や確認事項があります。トタン屋根は比較的安価で軽量というメリットがある一方で、錆が発生しやすいというデメリットがあるため、その点を重点的に確認する必要があります。
トタン屋根現地調査のポイント
- 錆(サビ)の発生状況
- 広がりと深さ: 最も重要なのが錆の状態です。表面的な錆か、それとも深く浸食して穴が開いている箇所がないかを確認します。
- 発生箇所: 棟板金やケラバ部分など、釘が打たれている箇所や継ぎ目、水が滞留しやすい部分に錆が発生しやすい傾向があります。これらの箇所を重点的に確認します。
- 錆の種類: 赤錆(一般的な錆)だけでなく、塗料の剥がれによって下地の亜鉛メッキ層が露出している部分がないかも確認します。
- 進行状況: 錆が広範囲にわたっているか、部分的なものかによって、塗装による補修が可能か、あるいは部分的な張り替えやカバー工法が必要になるかを判断します。
- 塗膜の劣化状況
- チョーキング現象: 屋根を手で触ってみて、白い粉が付着するかどうかを確認します。これは塗料が劣化して粉状になっている「チョーキング現象」と呼ばれるもので、塗膜の保護機能が低下しているサインです。
- 塗膜のひび割れや剥がれ: 塗膜がひび割れていたり、剥がれて下地が露出している箇所がないかを確認します。剥がれた箇所から水が浸入し、錆の発生を促進する可能性があります。
- 色褪せ: 全体的な色褪せも塗膜の劣化を示すサインです。特に南側の屋根面は紫外線による劣化が早まる傾向があります。
- 釘の浮き・抜け
- トタン屋根は釘で固定されていることが多く、経年劣化や風の影響で釘が浮いたり抜けている場合があります。釘の浮きは雨漏りの原因になるだけでなく、屋根材のバタつきや飛散につながる危険性があるため、必ず確認します。
- 雨漏りの兆候
- 屋根裏に上がれる場合は、屋根裏から雨漏りの痕跡(シミやカビなど)がないかを確認します。これは、穴が開いていなくても小さな隙間から雨水が浸入している可能性があるためです。
- 付帯部の確認
- 棟板金: 棟板金に錆がないか、浮きや剥がれがないか、釘が緩んでいないかを確認します。台風などで飛ばされる危険性もあります。
- 雪止め: 雪止めの状態(破損、ぐらつきなど)も確認します。
- 雨樋: 雨樋に詰まりがないか、破損や変形がないかを確認します。
- 下地の状態(可能な範囲で)
- もし錆がひどく、トタン屋根に穴が開いている場合は、その下の野地板や防水シートの劣化も懸念されます。可能な範囲で下地の状態も確認します。
- 立地条件の確認
- 周辺環境: 海の近くであれば塩害の影響、日当たりや風通しの状況なども劣化の進行度合いに影響します。
- 足場設置: 足場設置のスペースや搬入経路、隣接する建物との距離なども確認し、安全に作業できるかを判断します。
トタン屋根塗装の判断基準
現地調査の結果、以下の状況であれば塗装でのメンテナンスが可能です。 - 軽度な錆(表面的な赤錆程度)
- チョーキング現象のみ
- 色褪せ
- 塗膜の部分的なひび割れや剥がれ
しかし、以下のような場合は塗装だけでは対応が難しく、部分的な張り替え、カバー工法(既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる)、または葺き替え(既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換する)を検討する必要があります。 - 広範囲にわたる重度の錆
- トタンに穴が開いている
- 屋根全体が著しく変形している
- 下地(野地板や防水シート)の劣化がひどい
トタン屋根は適切な時期に塗装メンテナンスを行うことで、錆の発生を抑え、屋根の寿命を延ばすことができます。現地調査は、屋根の状態を正確に把握し、最適なメンテナンス方法を提案するために不可欠な工程です。

トタン屋根に穴が空いている。放置するとどうなる?
屋根に穴が空いているとどうなるか?
屋根に穴が空くと、さまざまな問題が発生します。以下に主な影響を挙げます。
- 雨漏り: 最も直接的で深刻な問題です。穴から雨水が侵入し、天井や壁に染み出してきます。雨漏りが続くと、内装の損傷だけでなく、電気配線や断熱材にも影響を及ぼす可能性があります。
- 構造材の腐食: 侵入した雨水が屋根の構造材(垂木や野地板など)に染み込むと、木材が腐食し始めます。腐食が進むと、屋根全体の耐久性が低下し、最悪の場合は屋根が崩落する危険性もあります。
- シロアリや害虫の発生: 湿った木材はシロアリや他の害虫にとって格好の繁殖場所となります。これらの害虫が構造材を食い荒らすことで、さらに建物の劣化を早めます。
- カビやコケの発生: 湿気がこもりやすくなるため、カビやコケが発生しやすくなります。これらは見た目を損なうだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
- 断熱性能の低下: 雨水が断熱材に浸透すると、断熱材の性能が著しく低下します。これにより、夏は暑く冬は寒いといった室温のコントロールが難しくなり、光熱費の増加にもつながります。
- 資産価値の低下: 屋根の損傷は建物の全体的な資産価値を著しく低下させます。売却を検討する際にも、修繕費用が考慮され、評価額が下がることが一般的です。
瓦屋根に穴が空いていることに気づいたら、被害が拡大する前に早急に専門業者に点検・修理を依頼することが重要です。放置しておくと、修繕費用が高額になるだけでなく、建物の寿命を縮めることにもなりかねません。
屋根に錆が発生している場合


サビ(錆)は、金属が酸素や水分と反応して酸化することで発生する現象です。特に鉄に発生する「赤サビ」は、放置すると様々な危険性を引き起こします。
主な危険性は以下の通りです。
- 強度の低下と構造物の破損・倒壊の危険性:
- サビは金属を脆くし、その強度を著しく低下させます。
- 建造物、自動車の部品、機械の部品など、サビが進行すると、部品の脱落、破損、最悪の場合は構造物の倒壊や交通事故につながる可能性があります。
- 「もらい錆」による被害の拡大:
- 一度サビが発生すると、そのサビが雨水などに溶け出して他の金属部分に付着し、新たなサビを発生させることがあります。これを「もらい錆」と呼びます。
- 鉄部に限らず、非金属部分(外壁など)にもサビ汁が付着して汚れが定着し、美観を損なうだけでなく、落とすのが困難になることもあります。
- 美観の損なわれる:
- サビが発生すると、金属本来の美しい光沢が失われ、茶色や黒に変色します。見た目が悪くなるため、資産価値の低下にもつながります。
- 健康上のリスク(破傷風など):
- サビた物体による刺し傷などから、破傷風菌が体内に入るリスクがあります。破傷風は重篤な症状を引き起こす感染症であり、破傷風ワクチンの接種状況を確認し、必要に応じて接種することが重要です。
「良いサビ」と「悪いサビ」について:
全てのサビが危険なわけではありません。一部の金属には、サビが保護膜となって内部の腐食を防ぐ「良いサビ」も存在します。
例えば?放置する危険性とは
- 例えば、車の足回りやフレームがサビると、走行中の部品欠損や破損により、重大な事故を引き起こす危険性があります。
- 階段や手すりなどがサビで劣化すると、穴が開いたり、掴んだ際に壊れたりして、転倒などの事故につながることもあります。
- 機能の低下:
- 機械部品のサビは、摩擦の増加、動きの不良、異物の混入などを引き起こし、機械の性能低下や故障の原因となります。
- 例えば、手すりがサビて汚れていて触れないなど、本来の機能が果たせなくなることがあります。
- 水道管のサビは、水質や水量の低下を引き起こし、高価な配管修理が必要になるだけでなく、サビが水中に溶け出して健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。

塗装で錆の発生を抑えることができる
塗装はサビの発生を非常に効果的に抑えることができます。
サビは、金属(特に鉄)が空気中の酸素と水分に触れることで発生する「酸化」という化学反応です。塗装は、このサビの発生メカニズムを物理的、あるいは化学的に阻害することで、金属を保護します。
主なメカニズムは以下の通りです。
- 遮断効果(バリア効果):
- これが最も基本的な効果です。塗膜が金属表面を覆うことで、サビの原因となる酸素と水分が金属に直接触れるのを防ぎます。
- 例えるなら、金属に「防水・防湿・防空」の膜を張るようなものです。この膜がしっかりしていればいるほど、サビの発生を強力に抑制できます。
- 塗膜の厚みや緻密さが重要で、塗膜が薄かったり、穴が開いたりしていると、そこからサビが発生する可能性があります。
- 防錆顔料による効果:
- サビ止め塗料(プライマー)には、特殊な「防錆顔料」が配合されています。これらの顔料が、サビの発生をさらに抑制します。
- 不動態皮膜の形成: 塗料に含まれる成分が金属表面と反応し、非常に安定した薄い保護膜(不動態皮膜)を形成するものがあります。この皮膜が酸素や水分が金属に付着するのを防ぎ、サビの進行を抑制します。例えば、クロム酸亜鉛系の顔料などがこの効果を持ちます。
- 犠牲防食: 亜鉛末塗料のように、金属よりもイオン化傾向が強い(サビやすい)金属の粉末を顔料として含んでいるものがあります。この場合、塗料中の亜鉛が先にサビることで、本体の鉄を保護する役割を果たします。まるで「身代わり」になってサビてくれるような仕組みです。
- アルカリ性環境の維持: 塗膜をアルカリ性に保つことで、金属の腐食反応を抑制する塗料もあります。
- 付着性の向上と補強効果(エポキシ樹脂系など):
- 特にエポキシ樹脂系のサビ止め塗料は、金属への密着性が非常に高く、素地の内部に浸透して脆弱な部分を補強する効果もあります。これにより、塗膜が剥がれにくくなり、長期にわたって金属を保護します。
塗装でサビの発生を抑えるために重要なこと
サビの発生を効果的に抑えるためには、前述の「塗装でできる解決策」で述べたように、以下の点が非常に重要です。 - 徹底したケレン作業(サビの除去): 既存のサビをしっかり除去しないと、その下にサビが残り、塗膜の内側でサビが進行してしまう可能性があります。これが「サビの上から塗ったのに、またすぐサビが出てきた」という事態につながります。
- 適切なサビ止め塗料(プライマー)の使用: 上塗り塗料だけでは十分な防錆効果は得られません。金属には必ずサビ止め塗料を塗ることが基本です。
- 塗料の選定: 使用する環境(屋内、屋外、塩害地域など)や金属の種類に適した塗料を選ぶことが重要です。
- 正しい塗装工程: 塗膜の厚みや乾燥時間など、塗料メーカーの指示に従って正しく塗装することで、最大限の防錆効果を発揮できます。
これらの工程を適切に行うことで、塗装は金属製品や構造物のサビの発生を大幅に抑制し、寿命を延ばすことに貢献します。
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